『おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ』



不快な甲高い声に誘われるように私はキッチンへと近づいていきました。



こんな夜中に家の中で赤ちゃんの泣き声がするはずがないと、私の冷静な部分が私に訴えてきます。



それならこの泣き声はなぜ聞こえてくるの?



そんな疑問を解決したくて、私はキッチンのドアノブに手をかけ、恐怖に怯えながら、ゆっくりと静かにキッチンのドアを開けました。



するとその瞬間、急に赤ちゃんの泣き声がピタリと止まり、私はわけもわからぬままに、暗いキッチンを見回していたのです。