クールな完璧先輩は推し活女子を溺愛する

「それがダメなんだって。1年生で生徒会に入った時から
『公平を期すために自分は学校のいかなる部活動にも参加しない』って、わざわざ街の道場に通ってるんだってさ!」

「うわー!ストイック!」

部活動のさらなる発展のため、響一郎に襟首掴まれてひっくり返されても、文句ひとつ言わずに、その後も、黙々と勧誘合戦に身を投じている在校生の男子たちのほうが、遥かにストイックなのだが、新入生の女子たちは一顧だにしない。

何はともあれ、この〈案内〉の1件で菅原響一郎の名前は全校に轟いた。