今日は退学の手続きのために学校に来ていた。

周りは気まずそうにしているが、そんなのは無視。

さっさと手続きを澄ませてこんな学校からはおさらばだ。


「…なぁ」

机の荷物をバッグに詰めていると、声をかけられた。

「またなにか文句でも?」

振り向かずにそう答える。

零斗はバツが悪いように後ろの首を掻く。