死なないあたしの恋物語

あたしはそんな洋人君へ向けて満面の笑みを浮かべた。


「呼び捨てにしてもらえて嬉しいです」


「そっか……なんだか千奈とは初めて会った気がしないんだよな」


「案外そうなのかもしれません」


「え?」


「ほら、先輩! 遅刻しちゃいますよ!」


あたしはそう言い、階段を駆け上がる。


洋人君の心の中にはちゃんとあたしがいる。


だからもう1度、きっと恋ができるはずだ。


そんな未来を予想して新しい2年生のクラスへと入って行ったのだった。


END