ハッと息を飲んで外へ視線を向けると、すでに真っ暗になっていた。


これじゃいくら叫んでも誰にも届かないわけだ。


テスターはちゃんと人のいない時間を確認して犯行に及んでいる。


あたしは悔しさから下唇をかみ締めた。


その後テスターは智恵理の体を引きずって表に出した。


続いて栞の死体も。


まるでゴミのように扱われる2人に涙があふれ出す。


きっとあたしも、用なしになれば同じように扱われるんだろう。


テスターは2人を外へ出すと、そのままドアを閉めてしまった。


「ちょっと、どこに行くの!?」


こんなところでひとりなんて嫌だ。


焦りが波のように押し寄せてきて叫ぶ。


「あたしのロープも解いてよ!」


しかし、テスターにあたしの声は届かなかったのだった。