季節ももう春になり、俺は高校2年生になろうとしていた。 「ふふっ、尊和くんは、次は赤いネクタイになるね」 「そうだね」 この学園では、どうやら学年により、ネクタイやリボンの色が変わるらしい。 「あーあ。早く僕18歳になりたいなぁ〜」 「どうして?ふふっ、もっと大っきくなりたいのかなぁ?」 「早くヒヨと結婚したいの〜」 「っ……私もっ……あと一年だもんね。楽しみに待ってよう」 「ふふっ、そうだね」 家に帰ってきて、ヒヨがおかえりなんて一言言ったら、理性がぶっ飛ぶ自信があるけど。