クッキーパーティーから9日後の木曜日。
今日は朝から雨。
時々空が光っては、ゴロゴロと唸っている。
まだ雷は落ちていない。
ドキドキする胸を抑え、無事に3時間目の授業を終えた。
「おい、歩きづらいんだけど。もうちょっと離れて」
「あぁ、ごめん」
体操服が入ったバッグを肩にかけて、前を歩く東馬にしがみつき、体を縮めながら更衣室へ向かう。
別に、雷が怖いわけじゃなくて、誰かにそばにいてほしいだけ。
だってこんなに外暗いんだぜ? 1人ぼっちだと心細いだろ?
すると、廊下の窓から見えた灰色の雲が一瞬黄色い光に包まれ、ゴロゴロと唸り声が聞こえた。
「おおお……」
「……大丈夫だよ、ここには落ちないから」
「そ、そうはいっても、ここ3階だぜ」
「だから大丈夫だって。階段下りるからちょっと離れろ」
溜め息をつく東馬から一旦離れ、そっと彼の体操服の裾を掴んだ。
……ごめん、嘘ついた。
小さい頃はそこまで怖くはなくて、むしろ興奮してたほう。
……だったんだけど、以前この近くで落雷があった時、実際に被害に遭った建物を見てしまったんだ。
それから雷に対して、ちょっぴり恐怖心が湧いちゃったってわけ。
今日は朝から雨。
時々空が光っては、ゴロゴロと唸っている。
まだ雷は落ちていない。
ドキドキする胸を抑え、無事に3時間目の授業を終えた。
「おい、歩きづらいんだけど。もうちょっと離れて」
「あぁ、ごめん」
体操服が入ったバッグを肩にかけて、前を歩く東馬にしがみつき、体を縮めながら更衣室へ向かう。
別に、雷が怖いわけじゃなくて、誰かにそばにいてほしいだけ。
だってこんなに外暗いんだぜ? 1人ぼっちだと心細いだろ?
すると、廊下の窓から見えた灰色の雲が一瞬黄色い光に包まれ、ゴロゴロと唸り声が聞こえた。
「おおお……」
「……大丈夫だよ、ここには落ちないから」
「そ、そうはいっても、ここ3階だぜ」
「だから大丈夫だって。階段下りるからちょっと離れろ」
溜め息をつく東馬から一旦離れ、そっと彼の体操服の裾を掴んだ。
……ごめん、嘘ついた。
小さい頃はそこまで怖くはなくて、むしろ興奮してたほう。
……だったんだけど、以前この近くで落雷があった時、実際に被害に遭った建物を見てしまったんだ。
それから雷に対して、ちょっぴり恐怖心が湧いちゃったってわけ。