視線を感じて我に返ると、近くにいたクラスメイト達がギョッとした顔で固まっていた。
急いで顔を戻して爽やかに笑ってみせたものの、返ってきたのは苦い笑み達。
……なるほど。俺の恋心が流出しやすい理由が今わかった。
クラスのみんな、今まで見苦しい姿を見せ続けてきてごめん。以降気をつけます。
「ただいま。はい、弁当箱」
「おかえり。クッキーはどうだった?」
「ん、めっちゃ美味かったって」
帰宅後、母に弁当箱と空のプラスチック容器を出した。
……すごいニコニコしてる。
どうやら俺は、性格だけじゃなくて、感情がすぐ顔に出るところも受け継いでしまったようだ。
「あら! それは良かった! 実はね、今日みんなで食べたクッキー、あれ、ほとんど景斗が作ったクッキーなのよ!」
「は……?」
説明によると、母が作った生地には星と花の型を、俺が作った生地にはハートの型を使ったと。
やけに形に偏りがあるなとは思ったけど……ん? ってことは……。
「あら、顔赤くしてどうしたの?」
「っ、うるせぇ……!」
アホ! そういう大事なことは先に言えよ! めっちゃ褒められてたじゃねーか……!
吐き捨てるように言い返し、熱くなった顔を隠すように早足でリビングを後にした。
急いで顔を戻して爽やかに笑ってみせたものの、返ってきたのは苦い笑み達。
……なるほど。俺の恋心が流出しやすい理由が今わかった。
クラスのみんな、今まで見苦しい姿を見せ続けてきてごめん。以降気をつけます。
「ただいま。はい、弁当箱」
「おかえり。クッキーはどうだった?」
「ん、めっちゃ美味かったって」
帰宅後、母に弁当箱と空のプラスチック容器を出した。
……すごいニコニコしてる。
どうやら俺は、性格だけじゃなくて、感情がすぐ顔に出るところも受け継いでしまったようだ。
「あら! それは良かった! 実はね、今日みんなで食べたクッキー、あれ、ほとんど景斗が作ったクッキーなのよ!」
「は……?」
説明によると、母が作った生地には星と花の型を、俺が作った生地にはハートの型を使ったと。
やけに形に偏りがあるなとは思ったけど……ん? ってことは……。
「あら、顔赤くしてどうしたの?」
「っ、うるせぇ……!」
アホ! そういう大事なことは先に言えよ! めっちゃ褒められてたじゃねーか……!
吐き捨てるように言い返し、熱くなった顔を隠すように早足でリビングを後にした。