カウントダウン

そこには私が想像していたように杉田忍が立っていた。


血色の悪い青白い顔の額からは血が流れ、真っ白だったはずのセーラー服は血で赤く染まっていた。


そして、学校にいたときはいつもうつむいていた忍が顔を上げ、恨みと憎しみのこもった目をまっすぐに私に向けていた。


教室の中ではいつもバカにして侮っていた忍なのに、今、目の前にいる忍にはどうやっても勝てない予感がしていた。


それだけじゃない……。


私をずっと妬んでいた忍はきっと私を殺しにきたのだ。


宮国中学三年二組の生徒全員に復讐をする手始めに。


三年二組の生徒全員に自分の存在の大きさをわからせるために。


私は血まみれのセーラー服を着た不気味な忍の姿を見ると、声も出せずに怯えていた。


(逃げなきゃ……)


私は本能的にそう思ったが、膝が震えて動くことができなかった。