カウントダウン

「オレだけが悪いわけじゃない……。

いじめられてたお前だって悪いんだ……。

陰キャ眼鏡のくせにオレを殺すだって?

お前なんてこの世から消えちまえ!」


貴史が私を完全に忍と勘違いしているのが伝わってきた。


それはきっと忍の呪いのせいだ。


貴史の目に私はどう映っているのだろう?


私がそんなことを思っていると、貴史がその瞳に不安と恐怖をにじませながら、私の方に猛然と走ってきた。


そして私の体を勢いよく突飛ばし、私の体に馬乗りになると、何かに怯えながら、私の首を全力で絞め始めた。


私は考えもしていなかった最悪の状況の中で、体を動かすこともできずに、貴史の殺意に圧倒的な恐怖を感じていた。