カウントダウン

取り乱して収まりがつきそうにない貴史を梅田先生が教室から連れ出していった。


それと同時に教室中がざわめき出し、クラスのみんなが忍の呪いを口にしておかしくなってしまった貴史の話題で盛り上がっていた。


「貴史の奴、急に忍の呪いがどうのとか言い出して、頭がおかしくなったんじゃないか?」


「忍へのいじめの話をぶり返すなんてありえないよ。

あいつさ、自分が先頭きって忍をいじめてたくせに、忍がいじめのせいで死んだって言おうとしているんだよ」


「あいつが一人で狂っているのは構わないけどさ、オレたちまで巻き込むのは勘弁だよな」


「あんな風に狂いたくないよね。

貴史ってヤバイよ」


友達が多かったはずの貴史がさっきの数分の出来事で、クラス中を敵に回し、完全に孤立してしまっていることが私にもわかった。


でも私は貴史が口走っていたことは狂言ではないと感じていた。


忍の間違いなく呪いは存在している。


そして忍の呪いは私にもかけられている。