カウントダウン

私が忍のことを考えているとき、後ろの席から柳田貴史の声が聞こえてきた。


そして感情を高ぶらせて話している貴史の話の内容は、私が気にして悩んでいることと重なっていた。


夢に出てきた忍、クラスメイトを憎む忍の幽霊、そして忍の呪い、カウントダウン……。


貴史はきっと私と同じ経験をして、私と同じように忍の呪いに悩んでいるのだ。


そして貴史が声を震わせ話す言葉の一つ一つを聞いているうちに、ウソであって欲しいと願っていた忍の呪いがリアルになってきて、私は貴史と同じように死への恐怖を感じていた。


忍のカウントダウンが本物かどうかはまだわからない。


でも、私や貴史へのカウントダウンは今日中に終わるのだ。


私たちは忍の呪いのせいで、明日、生きているとは言いきれない。


もしもカウントダウンが本物ならば、私たちはこの世からいなくなるのだ。