カウントダウン

私は忍の夢を見たことや忍の幽霊を見たことを友達に話さなかった。


忍が言っていた呪いや死へのカウントダウンが私はものすごく気になっていたけど、友達にそんな悩みを打ち明けるつもりはなかった。


その理由はきっと私の性格にある。


私は自分がチヤホヤされるのは好きだけど、心配されたり、同情されたりするのは大嫌いだ。


「美保子ってすごいね」とか「美保子がうらやましい」とか、そんな言葉を求めている私が「忍の呪いに悩んでいる」とか「忍に死へのカウントダウンをされている」なんて言いたくないし、絶対に言わない。


いつもキラキラと輝いているのが当たり前の私が、忍みたいな底辺の存在の陰キャ眼鏡に呪われているなんてありえない。


きっと時間が経てば、昨日の夜の最悪の出来事も幻のように私の記憶から消えてくれるに違いない。


そうだ……、時間がすべてを解決してくれる。


私はそう思っていたのに、忍の悪霊はその後も私につきまとい、私に死へのカウントダウンを告げてきた。


そして忍に呪いで死ぬと宣告されていたその日の朝、私は教室の自分の席に憂鬱な気持ちで座っていた。