カウントダウン

「昨日、忍の夢を見たんだ。

この教室で忍がみんなにいじめられている夢だ。

オレは夢の中でその様子をニヤニヤしながら見ていた。

でも、そのときの忍はいつもと違っていて……」


「どんな風に違ったんだ?」


「いじめられていた忍の顔つきが急に変わったんだ。

まるで鬼の形相だよ。

オレたちへの怒りと憎しみを忍は少しも隠そうとしてなかった。

オレは忍と少し離れた場所にいたんだけど、忍は射るような鋭い目をオレに向けてこう言ったんだ。

『柳田貴史……。

私がクラスで孤立したのはお前のせいだ』って……。

オレは忍のその言葉にハッとして夢から覚めた。

そしたら……」


昨日のことを話している貴史はすごく怯えた様子だった。


私はそんな貴史の様子をおもしろがってじっと見ていた。