私の心は恐怖に包まれ、息が苦しくなっていた。


そして私が呪いへの恐怖でパニックになりそうだったとき、急に私の体が軽くなり、さっきまでかかっていた強烈な金縛りがウソみたいに解けていた。


その瞬間、私はサッとイスから立ち上がると、不安と恐怖を抱えながら背後にいるはずの忍の方を振り返った。


でも、そこにはいると思っていた忍の姿がもうなかった。


忍は私に呪いが発動するタイムリミットを伝えにきただけだったのだ。


私はそれに気づいて肩の力が少し抜けたが、心臓はまだドキドキと音を立て、平常には戻れてなかった。


私は忍がいなくなった部屋の中で、自分が死ぬことを意識していた。


もしも明日、忍の遺書を見つけられなかったら、私は忍に殺される。


その不安と恐怖が私の心を支配していた。