「オレがみんなにグループラインでメッセージを送る。

忍の呪いはクラス全体の問題だよ。

きっと誰かがオレたちを助けてくれる」


私は雄一がそう言った言葉にうなずいた。


それを見た雄一はスマホを取り出し、ラインのメッセージを書くと、それをすぐに送信していた。


【今、忍の呪いを解くために、忍の遺書を探している。

忍が住んでいたアパートには忍の遺書がなかった。

だから今度は忍の母親の家に行きたいと思っている。

でもオレは忍の母親の住所も連絡先も知らない。

もし、忍の母親と連絡を取れる方法があるのなら、それをオレに教えて欲しい。

三年二組の生徒として、忍の呪いを解くために】


「これできっと大丈夫だ。

みんながオレたちを助けてくれる」


雄一がそう言った言葉に私も思わず笑っていた。


やっぱり可能性はゼロじゃない。


忍の遺書を見つける手がかりがきっとどこかにあるはずだ。


私はそんな希望を胸に澄みわたる空を見上げていた。