「ありがとう雄一君。

それじゃ、二十分後に昨日の公園で会おう。

雄一君……。

いつも私の味方でいてくれてありがとう」


「オレが梨花の味方なのは当たり前だろ。

梨花が不安なとき、オレはいつだって梨花の側にいる。

オレは梨花の彼氏だからな」


雄一の優しい言葉で、私の暗く沈んだ気持ちも少しだけ軽くなった。


雄一さえいれば忍の呪いに私は負けない。


そんな根拠のない自信が私の心を少しずつ満たしていた。


私は雄一との電話を切ると、雄一に会うために急いで着替え始めた。


私が死なないためには忍の呪いを解くしかない。


だから忍の遺書をどうにかして見つけないといけない。


雄一と二人で絶対に。