「梨花、一人で怖くないか?

忍の幽霊は昨日の夜からは出てこないか?

今すぐ会いたい。

昨日、待ち合わせた公園で」


私は雄一のその言葉にホッとしていた。


正直、一人は怖いし、お父さんやお母さんに忍の呪いの話をしても信じてもらえるかわからない。


今の状況を一番よく知っていて、私をちゃんと助けてくれるのはきっと雄一しかいないだろう。


私は忍の呪いと一人で戦っているわけじゃない。


私にはいつでも頼れる雄一がいるから。


私はそう思って静かに息を吐くと、少し落ち着いた口調で雄一に言葉を返していた。