やがて時が経ち、休み時間が終わりそうになると、柏木愛美たちは私をバカにすることを飽きたかのように、私の席から去っていった。


私はそんな柏木愛美の背中を見つめながら、いつの日か絶対に柏木愛美に復讐してやると思っていた。


確かに私は柏木愛美よりもすべてのことで劣っている。


私はこの学校を卒業するまで、柏木愛美に劣等感を持ち続けているだろう。


でも私は柏木愛美に優越感を与えるためにこの世に生まれたわけじゃない。


私はどんなに頑張っても柏木愛美のようにはなれないかもしれないけれど、こんな私だって本当は幸せになりたいのだ。


もしも神様がこんなみじめな私を見て同情してくれるのなら、私に人を呪う力を与えて欲しい。


私はみんなからバカにされるために生きているわけじゃない。


私はみんなからの暴言を受けているだけのサンドバッグじゃなくて、憎い相手に復讐したいと心の中では思っているのだ。


それを私は憎いクラスメイトたちにわからせたい。


私をいじめていたことを後悔させてやりたいのだ。