(私は忍の呪いを解かなくちゃならない。

忍は雄一君と付き合っている私を憎んでいるから、私が呪われる可能性は高いと思う。

私は今から何番目に呪われるだろう?

もしかしたら次かもしれない……)


【私はお前が東野雄一と付き合っていることが許せない。

お前なんて、顔がぐちゃぐちゃになって死ねばいい】


忍から送られてきたこのラインのメッセージが現実になったとしたら、私はどんな死に方をするのだろう?


熱湯に顔を突っ込んで窒息死した柏木愛美のような残酷で壮絶な死が、私を待っているのだろうか?


そんなのは絶対に嫌だ。


私はまだ死にたくない。


私たちが忍の呪いを逃れ、生き延びる方法はきっと一つだ。


それはどこかに隠されている忍の遺書を見つけて、その遺書に書かれているはずの呪いを解くカギを見つけること。


まだ見つかっていない忍の遺書は間違いなくどこかに存在している。


忍はきっとその遺書を見つけて欲しいのだ。


忍はその遺書を通じて、私たちに何かを伝えようとしているのだ。


私は忍の遺書がありそうな場所を考えた。


普通に考えるなら、忍の遺書は忍の家にあるだろう。


だとしたら、私は忍の家に行くしかない。


呪いの連鎖を終わらせるために。