【芦田梨花side②】

立花優子が死んだ次の日の夜、杉田忍のラインアカウントから三年二組の生徒全員にラインのメッセージが送られてきた。


そのメッセージの内容は忍が三年二組の生徒を今でも憎んでいること。


連続して起きている三年二組の生徒の不審な死は、全部、忍の呪いであること。


呪いの連鎖は止まらずに一人、また一人と三年二組の生徒がこれからも死んでいくこと。


そして忍の呪いを解くカギが忍の遺書にあることだった。


このメッセージが送られてきた後、クラスメイト全員が忍の呪いに恐怖し、忍の呪いのことを語り合った。


三年二組の生徒が次々と死んでいったあの不審な死を、偶然だと思っている人はもういなかった。


忍の呪いを解かなくては、いつか自分が殺される。


それが三年二組の生徒の共通認識になっていた。