カウントダウン

「もしかしたら忍の遺書には、自分をいじめた人の実名が書かれているんじゃないかな。

それが人目に触れないことには、忍の憎しみは消えないし、呪いも解けない。

そんな気がする」


「でもさ、忍が死んだ後、忍の家から忍の遺書は出てこなかったんだよね。

だとしたら、忍の遺書ってどこにあるんだろう?」


「忍の遺書が出てこなかったとしても、やっぱり忍の家に遺書がある確率が高いんじゃないかなぁ。

他に遺書を置いておけるところなんて思いつかないよ。

忍の親がきっと気づいていないだけじゃないかな?」


「かもしれないね。

でも、それなら忍がかわいそう。

自殺を決意して書いた遺書も見つけてもらえないなんて……」


「だけどさ、これ以上は誰も死なないで欲しいよな。

じゃなきゃ、いつかオレたちまで呪われそうで怖いよ」


「そうだね。

私もそう思う。

早く呪いのウワサがなくなって、また学校に行けるといいね。

そしたら、また教室で雄一君に会えるから」


私は照れながらも、本心を雄一に伝えていた。


呪いとか復讐とか憎しみとか、そんなマイナスのイメージのことなんて、全部なくなればいいと思う。


誰だって本当は教室で笑っていたいはずなんだ。


学校は人を憎む場所じゃない。


私はそう思うから。