カウントダウン

【芦田梨花side①】

「梨花はさ、呪いってあると思う?」


スマホから聞こえてきた雄一のその言葉に私は少しドキリとしていた。


私たちの担任教師の梅田大翔が火事で焼死したのは昨日のことだ。


先生が不注意で火事を起こしてしまった可能性は確かにある。


でも、体に不自由なとこが何もない先生が、火事が起きた部屋の中でそのまま焼死するなんてことがあるだろうか?


先生を含めると、宮国中学三年二組の関係者が五人死んでいる。


杉田忍、柳田貴史、清水美保子、柏木愛美、梅田大翔……。


この五人の死は、別々の時間に別々のところでの出来事だから、偶然が重なっただけだと言う人も中にはいた。


でも、同じ中学の同じクラスの関係者が次々と死んでいくのが、偶然だなんてことがあるのだろうか?


私はクラスでウワサされている『忍の呪い』説を心の中で信じていた。


柳田貴史は教室で忍の呪いを口にしていた。


そして貴史はその数時間後に死んだのだ。


三年二組の教室で怯えていた貴史は、教室内で何を見ていたのだろうと私は思う。


いじめられっ子だった忍が悪霊になって、私たちに復讐している。


そしてその復讐の呪いは終わることなく、クラスの関係者に次々と連鎖している。


そんな恐ろしいストーリーが私の頭に浮かんだとき、私はゾッとして身震いしていた。