ドリーに状態を説明しながら、水を張った容器とタオルを用意する。
「オオカミの獣人だったみたい」
「ああ、知ってた」
そうか。ドリーは真実の姿が見えるんだったわ。
わかってたなら、教えてくれても良さそうなものなのに。ここの従業員は、圧倒的に言葉数が少ないと思う。
「しっかり話をしてたし、もう少し休んでもらえば大丈夫そうよ」
「そうかい」
「あ、あと、あの男の人は……?」
「ああ、問題ない」
問題ないとかじゃなくて、どこから入ってきたのか?とか、どこの誰なのか?とか……
疑問しかないけれど、〝問題ない〟ときっぱり言い切ってニヤリとしたドリーに、一旦口をつぐんだ。
「オオカミの獣人だったみたい」
「ああ、知ってた」
そうか。ドリーは真実の姿が見えるんだったわ。
わかってたなら、教えてくれても良さそうなものなのに。ここの従業員は、圧倒的に言葉数が少ないと思う。
「しっかり話をしてたし、もう少し休んでもらえば大丈夫そうよ」
「そうかい」
「あ、あと、あの男の人は……?」
「ああ、問題ない」
問題ないとかじゃなくて、どこから入ってきたのか?とか、どこの誰なのか?とか……
疑問しかないけれど、〝問題ない〟ときっぱり言い切ってニヤリとしたドリーに、一旦口をつぐんだ。



