十五年前の里山高校の一年生に誰からも愛される人気の女子生徒がいた。


彼女の名前は浜中美澄。


美澄は平均よりも少し高い身長で、痩せ型で足が細かったが、胸は大きい。


パッチリとした二重の目はかわいらしく、鼻筋はキレイに通って、口角が少し上がった口元は、美澄に優しい印象を与えていた。


そんな美澄が廊下を歩くと、男子生徒は美澄に熱い視線を送っていた。


美澄は人も羨むようなその美貌から里山高校のアイドル的な存在だった。


そんな美澄の一番の友達は、同じクラスの田中朋子だ。


朋子もまたかわいらしい女子生徒で男子から人気があったけど、美澄の美貌と比べると、どうしても見劣りしてしまう。


朋子はそんな美澄に少しだけコンプレックスを抱いていた。


美澄のかわいらしさにはどうしても勝てないと。