剛志と付き合っていた美澄は剛志が手紙を書くのが好きなことも知っていたし、几帳面で特徴のある字を書くことも知っていた。
何度も見てきた剛志の字に似せて書いた手紙を朋子の下駄に入れて置けば、朋子はきっと騙されて、午後七時に一年三組の教室にやってくる。
そしてそのとき、浮かれた気分で教室に入ってきた朋子に、剛志ではなく自分が最高の思い出をくれてやるのだ。
幸せの絶頂から不幸のどん底に落ちていく悲しみを朋子は知らない。
だから自分が裏切り者の朋子にそれを教えてやらなくてはいけない。
今ではクラスの主役みたいな顔をしている朋子に、元は浜中美澄の脇役だったことを思い出させてやるのだ。
美澄はそんなことを考えながら、午後七時に教室に入ってくる朋子を想像していた。
自分が朋子にちゃんと罰を与えなくちゃと思いながら。
何度も見てきた剛志の字に似せて書いた手紙を朋子の下駄に入れて置けば、朋子はきっと騙されて、午後七時に一年三組の教室にやってくる。
そしてそのとき、浮かれた気分で教室に入ってきた朋子に、剛志ではなく自分が最高の思い出をくれてやるのだ。
幸せの絶頂から不幸のどん底に落ちていく悲しみを朋子は知らない。
だから自分が裏切り者の朋子にそれを教えてやらなくてはいけない。
今ではクラスの主役みたいな顔をしている朋子に、元は浜中美澄の脇役だったことを思い出させてやるのだ。
美澄はそんなことを考えながら、午後七時に教室に入ってくる朋子を想像していた。
自分が朋子にちゃんと罰を与えなくちゃと思いながら。



