「美澄になにを思われたっていいよ。

性格ブスで悪かったわね。

でもね、性格ブスな私でも、本物のブスの美澄よりはずっといい。

私は美澄に許してもらおうなんて思わない。

私には剛志君がいるから。

剛志君はいつでも私の味方だから」


朋子がそう言うと、美澄は今にも泣き出しそうな顔をしていた。


そして美澄は目を伏せると、朋子に背を向けて校庭から正門の方へと歩いていった。


自分を傷つけた朋子に復讐してやると誓いながら。