真夜中のサイコパス

「ねぇ、咲良。

私ね、仮面を被った通り魔の正体が咲良だってわかっていたよ。

だって、こんなに残酷で狂ったことをするのって、咲良しかいないじゃん。

あの浜中美澄が乗り移った咲良しかいないじゃん」


やっぱり優子は通り魔の正体に気づいていたのだ。


優子の顔をめちゃくちゃにして、優子の未来を奪っていったのが私だってことを。


優子の包帯に覆われている顔は、いったいどうなっているのだろう?


もうそこには修復不可能な醜い顔があるのだろうか?


優子はそのキズを負った顔に、深く絶望しているのだろうか?


親友が不幸になってしまったことに胸が痛んだ。


そしてこの不幸の始まりは、私たちが里山高校の都市伝説を試してみようと思ったことだ。


もしもあの日に戻れるならば、私は自分に言ってやりたい。


里山高校の都市伝説に近づくな。


必ずみんなが不幸になるからって……。