「ハハハッ、ハハハッ。

ハハハハハハッ」


浜中美澄は私の必死な顔を見て笑っていた。


私はそんな浜中美澄の火傷でただれた醜い顔にお札を押しつけた。


浜中美澄なんて、跡形もなく消えてしまえと思いながら。


そして私が浜中美澄の顔にお札を押しつけると、浜中美澄は不気味に笑いながら、少しずつ体が溶けて、白い煙へと姿を変えた。


(浜中美澄が溶けて、消えていく……。

これでいいんだ。

これですべてが終わるんだ)


浜中美澄の姿が溶けて、彼女が白い煙になったとき、私は興奮しながら肩で息をしていた。


私を苦しめていた浜中美澄がこの世からいなくなった。


私はついにやったんだ。


その達成感を感じながら。


でもそのとき、浜中美澄がいなくなったはずの部屋の中で、また浜中美澄の笑い声が響き渡った。


(浜中美澄はいなくなったんじゃないの?)


私はそんなことを思いながら、終わらない浜中美澄の笑い声を聞いていた。