真夜中のサイコパス

「ねぇ、ちゃんと私の話を聞いてる?

私はもう里山高校の都市伝説には関わらない。

私は私だけで生きていくの。

もうあなたには会いたくないの」


「フフフッ……。

フフフッ……。

ハハハハハハッ」


「いったいなにがおかしいの?

私が困っているのがうれしいの?

私の未来を真っ黒に塗り替えたいの?」


「私はお前の意見を聞くつもりはない。

私はお前の体が気に入っているのだ。

それに須藤拓実、あいつはいいぞ。

私があいつの心を奪ってやろう」


浜中美澄の幽霊は私のためになにかをしているわけではない。


浜中美澄の本当の目的はきっと私の体を完全に乗っ取って、私になりすまして生きることだ。


もしもそれが現実になったとき、私という存在はどこにいってしまうのだろう?


見た目は有島咲良のままでも、中身が浜中美澄に入れ替わったならば、それはもう私ではないのだ。


私は浜中美澄の幽霊をキッとにらみつけ、彼女の存在を拒絶していた。


浜中美澄はこの世から去るべきなのだ。


そして地獄に落ちていくべきなのだ。