真夜中のサイコパス

(私がキレイになったのも、私の性格が変わったことも、きっと浜中美澄の影響だ。

浜中美澄の存在が私の中で大きくなっているに違いない。

私は少しずつ浜中美澄に自分を奪われている……)


ズルしてでも自分の恋を成就させたいと思っていた。


それくらい須藤拓実が好きだから。


もしも里山高校の都市伝説がホンモノだったら、私の思いが拓実に届くかもしれないと思っていた。


平凡な私が王子さまみたいな拓実に選ばれるかもしれないと思っていた。


そして実際、私と拓実の距離は少しずつ縮まっている。


都市伝説のウワサ通り、私に関わる人を不幸にしながら。


本当ならば、私は浜中美澄と縁を切らなくてはならない。


彼女が私に取りついている限り、私はきっとたくさんの人を不幸にする。


浜中美澄は間違いなく悪霊なのだ。


彼女は誰かを幸せにするために、私に取りついるわけではないのだ。