「出ていけ……」


私はノートに書かれた文字を見つめながら、小さな声でつぶやいた。


そして私の怒りの感情が込められた自分の声を耳にしたとき、私の怒りの感情に火がつき、メラメラと燃え上がった。


「出ていけ! 出ていけ! 出ていけ!

今すぐ私の中から出ていけ!

消えろ! 消えろ! 消えろ!

今すぐこの世からお前は消えろ!」


自分が浜中美澄に呪われていることを思うと、不幸過ぎて涙が出てきた。


私はどうしようもないほどに大きな悩みを抱えているのに、この悩みを相談できる相手すらいなかった。


両親に浜中美澄のことは話せない。


ましてや、クラスメイトや優子や拓実にも……。


私は八方塞がりの今の状況の中で、浜中美澄に関わってしまったことを悔やんでいた。


そしてもう戻れないかもしれない過去の自分に戻りたいと願っていた。