(私の中で笑うな!

今すぐ消えろ!

消えろ!

消えろ!

消えろ!)


私は自分の思いを強く呪文のように唱えていた。


浜中美澄に呪われている自分の体から浜中美澄を追い出したくて。


でも、それなのに、私の体はまた勝手に動き出し、私はベッドから立ち上がったかと思うと、歩き出し、机に向かって座っていた。


そして私は机の引き出しからノートを取り出すと、そのノートの白紙の部分にまた文字を書き始めていた。


『おい、有島咲良。

ついにやったな。

大嫌いな木村菜々子が不幸になってうれしいだろ?

今、お前はどんな気持ちだ?

お前の気持ちを私に教えろ』


私の中にいる浜中美澄は本当に最悪の存在だ。


このままじゃ、私は私でなくなってしまう。


私の人生はめちゃくちゃになっていく。