真夜中のサイコパス

(拓実君に私の気持ちを拒絶されなかった。

私の本当の気持ちを伝えたら、必ず残念な結果が出るって、心のどこかで思っていたのに……。

拓実君の笑顔って、やっぱり素敵だ。

こんな近くで拓実君の笑顔を見れるなんて思ってなかった)


手を伸ばせば届くような距離で拓実が笑っていることがうれしかった。


だって、いつもこの距離で拓実の笑顔を見ているのはあの木村菜々子だから。


私はクラスのアイドルである木村菜々子を恋のライバルとか言っていたけど、本当はライバルでもなんでもない。


だって彼女と私はお姫様と平民くらいに違うのだから。


だから私の片想いがいつか悲しい結末で終わることを、私はきっと覚悟していた。


それなのに、今の私は自分の恋に希望を持ち始めている。


もしかしたら、私は拓実と付き合えるかもしれない。


里山高校の都市伝説がホンモノならば……。