(どうにかしなくちゃ……。

このままじゃ、取り返しのつかないことになってしまう。

今のままじゃ、私が私でなくなってしまう)


私はノートに書かれた文章を見つめながら、最悪の未来を予測し、怯えていた。


浜中美澄の幽霊は私の恋を成就させるという大義の元に、私の人生をめちゃくちゃにしてしまうかもしれない。


私の中に潜むサイコパスは、ためらいなく木村菜々子を傷つけると思うから。