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翌日も、あたしは放課後になるのを待ってすぐに教室を出た。


そのまま流れに逆らって図書室へ向かう。


昨日と同じパソコンの前に座ったところで「調べ物?」と、声をかけられた。


驚いて顔を上げると泉が立っている。


「泉、なんで?」


「昨日から琴江の様子がおかしかったから、付いてきちゃった」


そう言って泉はペロッと舌を出す。


しかし、すぐに真剣な表情に変わった。


「ごめん、付いてきたら迷惑だった?」


聞かれて逡巡した。


松本くんが起こした事件を調べていると言ったら、泉はどんな反応を示すだろうか。


もしかしたら、バカなことやめなよと咎められるかもしれない。


でも、もし手伝ってくれることになれば大助かりなのだ。


「琴江?」


「あのさ泉、手伝ってほしいことがあるの」


あたしは勇気を出して、そう言ったのだった。