綺桜の舞う

マジでひどい顔してる。
学校で1番モテる女に言うのは失礼かもしれないけど。
……ぶさいく。
いや、顔の作りがって話じゃなくて、表情が。


「はい」


終わったことを伝えるとさりげに俺の腕の中に入ってきてギュッと抱きつく。
脚を晒したまま、足元に座る俺に脚を巻きつけてきて、身体も相応に密着。
バカじゃないのかってくらい大号泣。


「……もうやだケンカしない」
「しなくていいよ」
「こんな痛いのしんどい……」
「だろうな。これを機にもう無茶はしないこと」
「……ちょっぴり心配してる?」
「だいぶ」


なぁほんと。
……さっきの傷見て萎えてはいるけど、ちょっと気持ち的にやばい。


「ほら、先手当て終わらせよ」
「……無慈悲」
「うるさい。俺でいいって言ったの叶奏だろ」


うん……と呟く叶奏。
立ち上がって、俺を見下ろす。


「あの、一つだけいいですか」
「何」