コンコンコン、とノックが響く。
白髪が私から離れて、ドアの方へ向かっていく。
「誰だ」
「蛍」
扉越しの蛍の声、白髪の肩が揺れる。
……蛍の方が、立場は上。
私はこの隙に、と言わんばかりに髪につけていたピンを一本抜き取って手錠に差し込む。
……久々だから、できるかわかんないけど。
…………久々って、いつのこと?
記憶が、甘い。
「蛍さん、どうしましたか」
「変わった」
「何が?」
「蛍の、気が」
開いた扉から蛍は、瞬時に白髪の手首をとって身を翻す。
声を上げさせる前に、軽く決着をつけてしまうところが、蛍…………だっただろうか。
記憶に、ノイズが入る。
……戻って、来てる?
そんなことを思う暇もなく、蛍ははこっちを向く。
「ごめん、叶奏」
「うん……助けてくれたから、大丈夫」
ちょうど手錠が落ちる。
「逃げなきゃ、蛍、怪我ない?」
「……ごめん、叶奏」
「え?」
白髪が私から離れて、ドアの方へ向かっていく。
「誰だ」
「蛍」
扉越しの蛍の声、白髪の肩が揺れる。
……蛍の方が、立場は上。
私はこの隙に、と言わんばかりに髪につけていたピンを一本抜き取って手錠に差し込む。
……久々だから、できるかわかんないけど。
…………久々って、いつのこと?
記憶が、甘い。
「蛍さん、どうしましたか」
「変わった」
「何が?」
「蛍の、気が」
開いた扉から蛍は、瞬時に白髪の手首をとって身を翻す。
声を上げさせる前に、軽く決着をつけてしまうところが、蛍…………だっただろうか。
記憶に、ノイズが入る。
……戻って、来てる?
そんなことを思う暇もなく、蛍ははこっちを向く。
「ごめん、叶奏」
「うん……助けてくれたから、大丈夫」
ちょうど手錠が落ちる。
「逃げなきゃ、蛍、怪我ない?」
「……ごめん、叶奏」
「え?」

