綺桜の舞う

「ふぅん」
「1つ目のグループはドラムで、2つ目がボーカルって言われてた気もする」


……うわぁ。目立つな、ほんと。
天命がそうなんだろうな、きっと。
目立つしかない人生なんだろう、こいつはほんとに。


「嗜む程度過ぎて下手くそなんだけどね」
「中学の時バレー部だって言ってなかった?」
「そだよ?友達と遊びでしてたみたい」


叶奏は眠そうに俺のことを見る。
……記憶がない分、できることはあっても、知識としては全くついてない。


「湊くんは中学の時何してたの?」
「……吹奏楽」
「ん……?意外……」
「まぁ持病持ちだからあんまり激しいことしたくないし。部活の筋トレもカウントとかタイマーしてて見てるだけだったから」
「あー、そーだよね。何してたの?」
「肺活量なさ過ぎてパーカッション」
「おぉ……練習付き合ってほしい」


何年前の話だと思ってるんだ。
結構触ってないし、なんならあんまり上手くなかった説もある。