「……僕のせいじゃん」
「……まぁ、そういうことだよ」
「んんんんんん、ごめんね」


陽向は私に泣きながらギュッと抱きついて来る。
素直な子なら、ここで違うよ、ごめんねって謝れるのに、私は弱くて、ずるいから。


「……だからもう……離れないで」


陽向のことを縛り付ける材料にしてしまう。


「ん……離れない、ごめんね、ごめん」


違う、謝らないといけないのは、私なの、わかってる。
わかってる……けど。


ふと、陽向の体が離れた。
私が不思議そうに陽向の顔を見るとにっこり笑顔。


「ん、じゃあ久々にエッチしよ」
「へ、えっちょ、なっ!?」


私は陽向に抱き上げられて部屋に連れ戻される。
気付いたらベッドの上、両手は陽向に押さえつけられて、私の上には陽向。


「沙彩ちゃんと、付き合いだしてから結局まだしてなかったでしょ?雪兎にやられっぱなしもシャクに触るし。


僕もいっぱい我慢したから、そろそろ、ね?」