……俺も、よくやってたよ。
今なんか、1人でいたら不安で仕方ないし。
叶奏いないと死にたくなる。


「叶奏……おいで」
「ん、大丈夫?今日はダメな日?」
「本当ごめん、今日動けないかも」
「もう一日泊まる?」


今日の夕方、初日のリムジンが迎えにきてくれる予定だったんだけども。
その時間までに俺の体調が戻るか、微妙なところではある。


「……ごめん、できればそうしたい」
「いいよ、いいよ、大丈夫だから……早く元気になれるように、ゆっくりしよ?
私も、お薬飲んでないよって気づけなくてごめんね」


叶奏は半泣きになりながら、あわあわと俺の腕の中でしゅん、って。
そんな、俺が死ぬ、みたいな。


「病院、行かなくていい?」
「……できれば、行きたくない」


今行ったら絶対入院って、なんとなく察した。
去年1年のうちにこんなしんどい日なかったし。
……やばいかもしれない。


「とりあえず、渡辺さんにご飯のお願いしてくるから、待っててね」
「ん」