「蛍、言わないだけで隠してないから。
なんならあの子賢いし、世の中を上手に生き抜くために同情も誘うしね」
世の中を生き抜く術を知り尽くしてる、か。
同情ねぇ。
陽向、と食べ終えたアイスの棒を差し出す有村。
はいはーい、と可愛く返事をして棒を受け取るとゴミ箱へ直行。
……家政婦か。
「ま、付き合ってても嫌いなとこくらいあるでしょ。結婚したって、離婚する人がいんだから」
「……沙彩ちゃんは、僕のどこが嫌い?」
「誰にでも愛嬌よくて尻尾振ってるところ」
即答じゃん。しかも……お前らまで馬鹿みたいにラブラブかよ。
「なっ……ぼ、僕も沙彩ちゃんのやなとこあるもん!」
「何?言ってみなよ」
スマホを下ろして陽向をガン見。
俺は一体なにを見せられているんだと我に帰り部屋を後にしようとする。
「……か、可愛すぎるところ……とか?」
「うっとーし。しかも疑問形かよ」
背中に聞こえた会話。
……俺ほんと、なに聞かされてるんだろう。
なんならあの子賢いし、世の中を上手に生き抜くために同情も誘うしね」
世の中を生き抜く術を知り尽くしてる、か。
同情ねぇ。
陽向、と食べ終えたアイスの棒を差し出す有村。
はいはーい、と可愛く返事をして棒を受け取るとゴミ箱へ直行。
……家政婦か。
「ま、付き合ってても嫌いなとこくらいあるでしょ。結婚したって、離婚する人がいんだから」
「……沙彩ちゃんは、僕のどこが嫌い?」
「誰にでも愛嬌よくて尻尾振ってるところ」
即答じゃん。しかも……お前らまで馬鹿みたいにラブラブかよ。
「なっ……ぼ、僕も沙彩ちゃんのやなとこあるもん!」
「何?言ってみなよ」
スマホを下ろして陽向をガン見。
俺は一体なにを見せられているんだと我に帰り部屋を後にしようとする。
「……か、可愛すぎるところ……とか?」
「うっとーし。しかも疑問形かよ」
背中に聞こえた会話。
……俺ほんと、なに聞かされてるんだろう。