綺桜の舞う

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計画の実行は明日の夜。
今日はゆっくり休んで明日に備える。
鬼王の倉庫がある東町の別荘で慰安。


結局夜桜から出せるのは幹部も含めて30。
夏休みはお家柄忙しい子たちも多い。
その中に雪兎も入っているからには、幹部勢力も小さい。
夜桜の方はともかく、綺龍は倉庫を空にするわけにもいかず、全員、なんてことは無理だった。
向こうは成の指揮の元、半分が倉庫を守るために残ってくれている。


こちらには結局、夜桜30、綺龍400のみ。
対する鬼王は周辺の傘下も合わせて3000超え。
明日の夜、鬼王の倉庫にいる人数によって、俺たちの勝敗が決まりそうだ。


とりあえず俺たち以外は明日の朝合流になる。400なら別荘のパーティーホールに入ると思う、と、別荘にもパーティーホールの存在を教えてくれた叶奏。


「全部終わったら海だよ」
「みんな傷だらけになるだろうから水着なんて着れないけどね」
「プライベートビーチだから、着れなくもないけど、まぁ個人にお任せってとこだね〜」