綺桜の舞う

「……どうしよう」


下手に動いて、何か卑猥なものを見ちゃうのも気まずいし、だからってここに寝転がって、寝れるかなって気持ち。
……寝たい気持ちは山々。


蛍はパタっとベッドに倒れてみる。
コロコロと転がってみて、すごく不安な気持ちになった。


……1人って寂しい。


いっつもママが一緒に寝てくれてたから。


「……泣いてんの?」
「へっ、ちが……っ、あの……」
「家帰る?今からでも、送ってくけど」
「それは……やです」
「じゃあ俺が慰める?別に、なんでもしてやるけど」


笑うこともなく、淡々とそういうのはこういうことに慣れてる証拠かなって。


「……蛍のこと、抱きしめて寝てください」
「ふぅん、いいけど。そんなでいいの?」
「蛍、そういうことはいらないから……大丈夫」


へいよ、といって、彼は蛍のことを抱きしめてベッドに横になる。