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この日、あたしたち6人は休みの学校に来ていた。


いつもの3年B組にはあたしたち以外誰の姿もない。


真美を押さえつけ、その指を切りつけて儀式に必要なものを用意した。


そしてすべてが終わったとき、教室内は暗くなっていた。


外からの日差しは消え去り、つけていたはずの電気はいつの間にか消えていた。


それにも気がつかないくらい、あたしたちは儀式に没頭していたのだ。


こんなのただのお遊びだ。


心の中ではそう思っているのに、全身に嫌な汗が滲んでいた。


それはあたしだけじゃなくて、ここにいる6人全員が同じ現象に陥っていた。


季節は4月上旬。


それほど暑さは感じないはずだった。


それなのに、額や首筋には汗の玉が浮かんでいる。


「残酷様お願いです。池山里奈を殺してください」


あたしの声が低く教室内に響き渡る。


「残酷様お願いです。池山里奈を殺してください」


あたしの言葉を全員が復唱する。