あたしは新と付き合ってるくせに喧嘩などは、みていない。
新の居場所だから…少し慣れようとしてみたけど無理だった。

自分のことを守って、新が加古先輩に話をつけに行ってくれた時も…

ボコボコにされる新から目を逸らした



怖かったから

卒業するまで、きっとこれからも何度も喧嘩をするだろう。わかってて付き合ってる。怪我をして帰ってくることもあるのも…理解はしてるけど

すごく嫌だった


でも、新と杏ちゃんも同様、とても楽しそうなんだ。烈火のみんなの話をするとき…新も楽しそうに話す。

近そうで遠い世界


みんながいる世界はどんな風に見えるのか、知りたいけど知りたくなかった。


「別に不良がかっこいいとか、喧嘩強いからかっこいいとか、そんなんじゃないのよ。こうやってしか…自分の存在価値が見出せなかっただけ。

自分を1番輝かせてくれる人たちの周りに、ただ居たいと思った結果がコレなのよ。

杏を怖がらないでやってね。あの子、貴方達を傷つけられたくないだけだから」


怖いなら、離れましょ

そう言って美奈子ちゃんに背中を押された