「杏ちゃんも、色々あったね。あんまり詳しくは聞いてないけど…新も大変そうだったから」


「ごめんな?あたしのせいで新振り回してた」


「んーん。それは全然いいの。杏ちゃんが今元気なら、それでいいの」


「また、杏ちゃんの大事な人にも会わせてね」


こう言ってくれる2人。
きっと、敦子と美奈子のことをゆうてる。あたしの関西の友達って話をしたから。

ほんまにええ子で、あたしには勿体無いくらいの友達や


桜さんが行きたいと言っていた大きな神社に来た。


「春休みだからかな?屋台出てるよ」

「ほんまや。激アツやん!」


目の前には多くはないが賑やかな屋台が並ぶ。皐月ちゃんには、お祭りで杏ちゃん爆食いしてたもんね、と笑われた。


「皐月ちゃん、うさぎのフンくらいしか食べへんねんもん。大きくならへんで」


「フンはやばい」


そう3人で笑う
なんだか、何でも話せるようになった気がする。
最初は女の子ってだけで緊張してたけど、2人とも馴染みやすいんやろな。

落ち着くわ


「御守り買おうかな」

「いいね。私達の彼氏様は、喧嘩しがちだからね」

なんと。女子的な素敵な発想
御守りね。ありやな


「ほなあたしは、朔と響の分も買おっと」

「泉さん、嫉妬しない?」

「どこに?」