軽く深呼吸をして、心を落ち着かせた。

 バンッ!

「きゃわっ……!!」

「っ、んだよ」

「ひっ……!」

 少し怖そうな、同じ桜夜学園の制服を着ている人にぶつかってしまった。

「ごめんなさい……!お怪我はありませんかっ……?」

「……ねぇよ、さっさと消え失せろ」

「っぅ……すみませんでした……。」

 こ、怖いよぉ……!鈴くん……!

 プルルル——-

 でん、わ……?

 慌ててスマートフォンを、取り出して、耳元に当てる。