「お前の手作りは嫌じゃねーよ」 「え……」 「スマホケースも、割れてんの知ってて選んでくれたの嬉しいけど」 「絢斗、くん」 どうしよう、泣きそうだ。 私のことは部屋に入れてくれることも。 私の手作りお菓子なら食べてくれることも。 スマホケース、喜んでくれたことも。 全部に安心して、涙がにじむ。 「……紗英に貰ったの、嫌?」 「……」 嫌に決まってる、けど。 でもそんなこと言えるわけなくて、だからと言って「全然大丈夫!」と言えるほど大人でもなくて、押し黙る。