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「井戸のお化けって本当にいるんだね!」


終りのホームルームの後、クラスメートたちがあたしの席に集まってきて興奮した様子で言った。


「うん。さっき確認してきたから間違いないよ」


「今日もまた水晶のブレスレッドを使ったの?」


「もちろんだよ!」


「あのブレスレッドを付けると、誰でも幽霊を探すことができるの?」


「それは無理だよ。元々霊感がないと」


「そっか。やっぱりミキコはすごいんだねぇ!」


次から次へと浴びせられる質問。


どれだけ返事をしてもなかなか解放してもらえない。


ふと振り向いてノドカの席へ視線をむけてみたけれど、ノドカはすでに教室から出て行ったあとだった。


「そろそろ行こうよ。あたし、これから予定があるの」


コウダイくんとの約束に送れるわけにはいかない。


あたしはクラスメートたちを引連れて教室を出たのだった。